北広島市「美沢整骨院」が解説!貧血について
2023/09/25
こんにちは。北海道北広島市の整骨院です。北広島市の整骨院「美沢整骨院」は身体の痛みと向き合うあなたのサポートをします。
今回は貧血(鉄欠乏)のサプリメントについてです。
まず貧血(鉄欠乏)は慢性疲労やうつ病の原因となっていることもあり、世界で約20億人(人口の30%)が罹患しているとまで言われています。
世界3大微量栄養素欠乏というものがあり、その第1位が鉄です。
・食生活変化によるミネラル摂取不足
・無理なダイエットによる低栄養
・土壌のミネラル減少
など様々な要因がありますが、実は体内で起こっている慢性的な炎症も鉄の吸収メカニズムにブレーキをかけ、鉄欠乏の原因となります。
体内で慢性的な炎症が起きている時には同時に大量の活性酸素が発生しており、過剰な活性酸素と血中の鉄が化学反応を起こすことで最も有害な活性酸素であるヒドロキシラジカルが発生します。
このヒドロキシラジカルは細胞内のDNAに損傷を与え、臓器不全を引き起こし様々な病気の原因になるだけでなく、発がんのリスクにもなり得ると考えられています。
よって慢性炎症が発生している際には、血中へ安易に鉄を取り込まないようにするために鉄の吸収に抑制がかかります。
厳密には腸から腸細胞内には取り込めるが、腸細胞から血中へは取り込むことができなくなっています。
ひとまずは「慢性炎症の発生時には鉄吸収が著しく低下する」ということを覚えておいてください。
そこでフェリチンの特徴を見ていきましょう。
フェリチン鉄の特徴は
・胃部不快感が起こりづらい
・吸収率の高さ
この2点です。
食事やサプリメントで吸収する鉄には種類があり、ヘム鉄(ニ価鉄)、非ヘム鉄(三価鉄)、キレート鉄(非ヘムをアミノ酸などと結合させて吸収率を上げたもの)などになります。※ここに追加される種類としてフェリチン鉄があります。
鉄サプリなどを摂ると胃のむかつきや胃痛が起きる方がいますが、これは非ヘム鉄の摂取をした際に起きる方が多いです。
原因としては腸から吸収する際に非ヘム鉄からヘム鉄に代謝されますが、この際に活性酸素が発生し、これの影響で胃粘膜が損害を受けることで胃部不快感が起きるとされています。
Iron Pill Gastritis: An Under Diagnosed Condition With Potentially Serious Outcomes - PMC (nih.gov)
ヘム鉄は全く別の経路で吸収されるから、キレート鉄は水に溶けやすくなっているから、胃のむかつきが起こりづらいとされております。
とはいえ、胃酸分泌量が低下してる人はヘム鉄、キレート鉄、亜鉛などでも不快感が出る人がいます。
フェリチン鉄は上記とは違う経路で吸収されます。
フェリチン鉄は腸の上皮細胞にエンドサイトーシスと言われる方法で取り込まれます。
エンドサイトーシスとは細胞自体が飲み込むように取り込む方法のことです。
フェリチン鉄は、このエンドサイトーシスで取り込まれることから吸収率が高いとされています。
しかし慢性炎症によって鉄の吸収抑制がかかっていると腸細胞に取り込んだ後に血中へ送ることができなくなっています。
つまり、吸収率が高くとも実際に血中に送り込めるかは微妙、もし血中に取り込めたとしても慢性炎症が発生している状態で鉄を取り込んだら危険ということになります。
ここから、貧血や鉄欠乏であっても、慢性炎症の発生時はフェリチン鉄でも摂るのは控えるということになります。
恐らく今後も新しい鉄サプリが開発されるかと思いますが、抗炎症が先というのは変わらないかと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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